感覚を養う課題

タイポグラフィの内容を学ぶ授業から、感覚を養う課題を紹介します。

ひとつは、正方形の中に●だけで構成する、簡単なようですごく難しい課題です。この課題は、昔からある普遍的な課題です。60年も前のドイツ語で書かれた視覚言語という書籍にも載っていますし、スイスの学校でも行われていました。イメージは考えず、均衡の取れた構成だけを考えていきます。シーソーや天秤のようなバランスを画面で行うのですが、静的な均衡よりもむしろ動的な均衡を考えて作ってもらいました。タイポグラフィに限らず、平面・立体、デザイン・アート、ありとあらゆる制作に役立つものです。

もうひとつは、見た目に同じ太さと大きさにする課題です。高さが同じでも決して同じ大きさに見えるとは限らないことがあるんです。□と+と◇を見た目に同じになるように何度も修正していきます。□と+と◇というのは、国と木と今を抽象化したもの。このようなレタリングもデッサンと同じように、ものを見る目を養います。